自分のサイトの適当なページを開いて、そこからリンクだけをたどって他のページへ移動できるか、試したことはあるでしょうか。
僕のサイトでやってみた結果は散々でした。事業紹介の詳細ページはどれも読み終わったら行き止まり。ストーリーページに至っては、本文からのリンクが0本。読者は「戻る」ボタンを押すしかなく、検索エンジンのクローラーも同じ袋小路に突き当たっていました。内部リンクが無いサイトとは、こういう状態のことです。
この記事は、僕のサイトの内部リンクを設計し直した記録です。何をどう繋いだか、なぜそれがSEOに効くのかを実例で書きます。
**この記事の結論:**内部リンクはクローラーの通り道・評価の受け渡し・滞在時間の3点でSEOに効きます。まず「リンクだけで回遊できるか」を自分で試して行き止まりを潰し、読者の「次に知りたい」に答える場所にだけ張るのが基本です。
この記事で分かること:
- 内部リンクが検索評価に効く3つの理由
- 「行き止まりページ」の見つけ方と直し方
- 外部リンクに逃がしていた導線を内部に戻す考え方
1. なぜ内部リンクがSEOに効くのか
理由は大きく3つです。
- クローラーの回遊路になる — 検索エンジンはリンクをたどってページを発見します。リンクされていないページは発見も再クロールもされにくい
- 評価が受け渡される — ページの評価はリンクを通じて関連ページに流れます。行き止まりのページは、受け取った評価をどこにも渡せない
- 滞在が伸びる — 読者が次のページへ進めば、サイト全体の滞在時間とページビューが増える。「役に立っているサイト」のシグナルになります
逆に言うと、どれだけ良いページを作っても、リンクで繋がっていなければ個別の孤島でしかありません。
2. 僕のサイトのBefore — 3つの問題
改善前のサイトを巡回して、問題を3つ特定しました。
| 問題 | 状態 |
|---|---|
| 行き止まり | 事業詳細5ページすべて、本文の後に次へ進むリンクが無い |
| リンクゼロ | ストーリーページから他ページへの本文リンクが0本 |
| 外部流出 | 主力事業への案内が外部サイト(別ドメイン)へのリンクで、自サイトから読者が出て行ってしまう |
3つ目は見落とされがちです。うちは主力事業の紹介を別ドメインのサイトに任せていたため、興味を持った読者を自サイトの外へ送り出す構造になっていました。読者の行き先としては正しくても、SEO的には「せっかく来た評価と読者を自分で手放す」動線です。
3. やったこと — 3つの改善
① 全詳細ページに「他の事業・実績」を追加
事業詳細5ページの末尾に、他の4事業への相互リンクを設置しました。これで5ページが互いに繋がった小さなネットワークになり、どのページから入っても全事業を回遊できます。
読者視点でも「この会社、他に何をやってるんだろう」への答えがその場にあるのは自然です。内部リンクは、SEOのためだけに置くと不自然になりますが、読者の次の疑問に答える場所に置けば両方に効きます。
② 行き止まりページに「次に見る」を追加
物語ページの末尾に「次に見る」ブロック(→事業・実績)を追加しました。読み終わった熱量がある読者を、そのまま次のページへ運ぶ導線です。
③ 外部への導線を「サイト内ページ経由」に変更
主力事業への案内を、外部サイト直行からサイト内の事業詳細ページをメインに変更し、外部サイトはそこからの二次リンクにしました。読者はまずサイト内で概要を理解し、深く知りたい人だけが外部へ進む——評価も読者もまずサイト内に留まる構造です。
行き止まりと外部流出を解消した3つの改善です。
4. 設計の考え方 — ハブ&スポーク
場当たり的にリンクを張るのではなく、うちはハブ&スポークという考え方で設計しています。
- ハブ:テーマの中心になるページ(例:事業一覧、ブログのまとめ記事)
- スポーク:個別の詳細ページ(例:各事業の詳細、個別のブログ記事)
ハブからスポークへ、スポークからハブへ、そして関連するスポーク同士を繋ぐ。この構造だと、テーマに関するページ群が「まとまり」として検索エンジンに認識されやすくなります。当ブログでも、記事同士を関連リンクで繋ぐ運用をしています(この記事の下部にもあります)。
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5. どこから手を付けるか — 実務の順番
- 主要ページを開いて、リンクだけで他ページへ移動してみる(行き止まりの発見)
- 行き止まりページの末尾に「次に進む先」を1〜2本置く(まずは出口を作る)
- 外部に逃がしている導線がないか確認する(サイト内に受け皿ページを作れないか)
- 同じテーマのページ同士を本文中で繋ぐ(関連が高いものから)
一度に完璧を目指す必要はありません。うちも最初の改善は「行き止まりの解消」だけで、ブログ開設後に記事間リンクを足していきました。リンクはコンテンツが増えるたびに育てていくものです。
どこから手を付けるかの実務の順番です。
よくある質問
内部リンクは多いほどいいですか?
数より関連性です。本文の文脈と無関係なリンクを大量に置くと、読者にもGoogleにもノイズになります。「読者が次に知りたいこと」に答えるリンクだけを置くのが基準です。
アンカーテキスト(リンクの文字)は何がいいですか?
「こちら」ではなく、リンク先の内容が分かる言葉にします。「料金相場の記事」「事業の詳細」のように、クリック前に行き先が想像できる文字列が、読者にも検索エンジンにも親切です。
効果はどれくらいで出ますか?
内部リンク単体で順位が急変するものではありません。クローラーの回遊改善は比較的早く効きますが、評価への反映はコンテンツの蓄積と合わせてじわじわ現れる類のものです。Search Consoleでクロール状況と表示回数を追いながら育ててください。
まとめ
- 内部リンクはクローラーの通り道・評価の受け渡し・滞在時間の3点で効く
- まず「リンクだけで回遊できるか」を自分で試し、行き止まりを潰す
- 外部に逃がしている導線は、サイト内の受け皿ページ経由に変えられないか検討する
- 設計はハブ&スポーク。読者の「次に知りたい」に答える場所にだけ張る
僕のサイトの他の改善記録は表示速度改善の実録と構造化データ実装の実録で公開しています。自社サイトの内部リンク・SEO土台の診断はお問い合わせからどうぞ。

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